7月例会のご案内

 2024年度7月例会は、7月21日(日)一橋大学にて下記の要領で開催いたします。

第129回例会(2024年7月例会)

日時
2024年7月21日(日)
14:00~17:30 例会
会場
一橋大学 佐野書院
交通アクセス
JR中央線国立駅南口より徒歩12分
所在地・地図
URL:https://gensha.hit-u.ac.jp/news/images/sano-map.pdf

※国立駅南口正面に伸びる大学通りの右手(西)側を進み、大学キャンパスを通り越して右折してください。キャンパスの中には入らないでください。

ワークショップ:
英文学の学会においてハラスメント防止規定がなぜ必要なのか
Why Do We Need to Introduce Harassment Regulations in the Society of English Studies?
 
第一部 講演会
1.岩川ありさ(早稲田大学)
「シェイクスピアの妹たちへ」
2.長島確(東京芸術大学)
「舞台芸術におけるハラスメント防止の取り組み」
 
第二部 ラウンドテーブル
司会 中井亜佐子(一橋大学)
提題者 松永典子(早稲田大学) 松本夏織(東京大学) 三村尚央(千葉工業大学)/50音順
コメンテータ 岩川ありさ(早稲田大学)
長島確(東京芸術大学)

ワークショップの概要

英文学の学会においてハラスメント防止規定がなぜ必要なのか

ハラスメント防止規定ワーキンググループ
(中井亜佐子、松永典子、松本夏織/50音順)

 ハラスメントに関する話題がマスメディアで日々報道されるとともに、アカデミズム全体に対してもハラスメント対策を訴える声は大きくなっている。⽇本社会学会では早くも2005年に、⼈⽂系でも表象⽂化論学会では2020年、18世紀学会では2021 年に、それぞれハラスメント防止規定や取り組みを明⽂化している。

 しかし、⽇本ヴァージニア・ウルフ協会にはハラスメントについての⽅針がいまだ存在しない。それは、本会においてこれまでにハラスメントにまつわる訴えがなく、その必要性がなかったからかもしれない。会員のハラスメントへの意識の⾼さゆえに、ハラスメントを許さない倫理感はすでに共有されているのかもしれない。しかし、そうであれば、近年のハラスメント被害者――伊藤詩織さん、五ノ井⾥奈さん、ジャニー喜多川⽒を告発するかつての少年たち――の事例を見れば明らかなように、その経験を訴えることは容易ではないことについても、会員は気付いているはずである。そうした被害者を、誰にも被害を訴えることもできずに亡くなったジュディス・シェイクスピアという表象と重ねて想像する会員もいるかもしれない。あるいは、若かりし頃に義兄から性被害を受けた作家を研究する本協会の会員は、その⾔葉を使わずとも、ハラスメントをつねに重要な問題として認識してきたのかもしれない。おそらくハラスメントを考える時に求められるのは「かもしれない」という想像⼒を持つことなのだろう。

 以上のような認識のもと、2023年11月、本協会の総会に、ハラスメント防止規定の導入の議題の提案がなされた。具体的には、⼥性が社会で活躍することを阻害する壁と闘い、⼈間が受ける様々な抑圧を剔出し続けた作家ウルフを研究する協会として、ハラスメント反対の意思を学会内外へ表明し、ハラスメントの被害を防ぐ仕組みの模索の必要性を訴えるために、また、ウルフを研究する私たち⾃⾝がハラスメントを起こさないよう自戒する契機とするために、ハラスメント対応策を明⽂化することを提案した。総会での議論の結果、本議題は、満場一致をもって議決された。

 ハラスメント防止規定導入の目的は、運営委員会と会員がともにハラスメントが何を意味するのかを議論できる学会運営を⽬指すことにある。何がハラスメントなのか。それはハラスメントではないのか。どのような空間であればハラスメントがおきないのか。こうした問いや応答を容易にすることが、ハラスメント被害をおこさないことにつながるのではないか。

 以上のような問題意識をもとに、ハラスメント防止規定を検討するためのワークショップを開催します。本ワークショップは二人の外部講師による講演と、外部講師と本協会会員提題者(松永典子、松本夏織、三村尚央の各氏)によるラウンドテーブルから構成されます。前半の岩川ありさ氏(早稲田大学)には「シェイクスピアの妹たちへ」、長島確氏(東京芸術大学)には「舞台芸術におけるハラスメント防止の取り組み」という演題にてお話しいただきます。両氏の講演ののち、講演者をコメンテータに加え、上記3名の会員が問題提起を行い、フロアの参加者とともに本協会においてどのようなハラスメント防止規程が望まれるのか、じっくり話し合っていければと考えています。

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