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『ヴァージニア・ウルフ研究』のバックナンバーをお分けしています。
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ヴァージニア・ウルフ研究
ISSN 0289-8314

総目次

創刊号 (1984年3月25日発行)

A Message from Professor Quentin Bell
"Modern Fiction" 再考 吉田安雄 P.2
Jacob's Room試論 廣田稔 P.23
The Wavesにおける孤独 ― BernardとRhodaの場合 三神和子 P.34
The Years: A Conversation Piece
― 晩年のRoger Fryの美学に思うこと
福島比呂子 P.46
Between the Actsにおける太古の声 村越麻子 P.56

書評

Virginia Woolf: Pointz Hall: The Earlier and Later Typescripts of "Between the Acts" 中島俊郎 P.66
日本における V. Woolf 研究書誌 (その1) P.72
出淵敬子・亀井規子・武谷紀久雄・塚野千晶・三神和子・結城淑子

第2号 (1985年3月25日発行) 

Lily Briscoeにおける現実認識の構造 奥山礼子 P.2
〈芸術家小説〉としての『オーランドー』 西田託子 P.11
The Waves ― 語りと主題 高井宏子 P.19
The Yearsにおける言葉と沈黙 木村晶子 P.31

書評

Brenda Silver: Virginia Woolf's Reading Notebooks 深澤 俊 P.40
Erick Warner (ed.): Virginia Woolf: A Centenary Perspective 高橋和久 P.43
日本におけるV. Woolf研究書誌 (その2) P.46
出淵敬子・亀井規子・武谷紀久雄・塚野千晶

第3号 (1986年3月23日発行) 

To the Lighthouseにおける印象主義美学 丹治 愛 P.1
"Here it is" ― Virginia Woolf における「瞬間」の啓示 太田素子 P.19
The Wavesの構造 ― 最終行の意味するもの 夏目康子 P.29
そして幕は上がった:メタフィクションとしての『幕間』 伊東 保 P.41

書評

Lyndall Gordon: Virginia Woolf: A Writer's Life 瀬良邦彦 P.54
Susan Merrill Squier: Virginia Woolf and London: The Sexual Politics of the City 杉山洋子 P.57
日本におけるV. Woolf研究書誌 (その3) P.60
出淵敬子・亀井規子・武谷紀久雄・塚野千晶

第4号(1987年3月31日発行)

ウルフの歴史意識と0rlando 伊藤 節 P.1
『オーランドー』の語り ― 『事実』と「空想」の境界 難波江和英 P.13

書評

Kathleen McCluskey, CSJ: Reverberations: Sound and Structure in the Novels of Virginia Woolf 倉持三郎 P.24
Pamela J. Transue: Virginia Woolf and the Politics of Style, 森 晴秀 P.25
Makiko Minow-Pinkney: Virginia Woolf and the Problem of the Subject: Feminine Writing in the Major Novels 杉山洋子 P.28
日本におけるV. Woolf研究書誌 (その4) P.31
出淵敬子・亀井規子・武谷紀久雄・塚野千晶

第5号(1988年9月30日発行)

フロイト博士とV・ウルフ 武井ナヲエ P.1
“Illness"の言葉 ― Virginia Woolfの言語観について 虎岩直子 P.18
エリザベス ― フラッシュ ― そしてヴァージニア 井上美沙子 P.30
『幕間』におけるラ・トロ一ブと観客の関係 ― 無名性を中心に 山本優子 P.45

書評

Jane Marcus: Virginia Woolf and the Languages of Patriarchy 外山弥生 P.58
Alice van Buren Kelley: To the Lighthouse: The Marriage of Life and Art 押本年眞 P.61
日本におけるV. Woolf研究書誌 (その5) P.65
出淵敬子・亀井規子・武谷紀久雄・山本優子

第6号(1989年9月30日発行)

ヴァージニア・ウルフが鏡をのぞく時
― "being" と"non-being" との架橋
田崎由布子 P.1
Virginia Woolfにおける〈固い物体〉の意味
― Jacob's Roomを中心にして
奥山礼子 P.13
ヴァージニア・ウルフと母の亡霊との戦い
― 新しい女性の生き方への模索
手塚裕子 P.28

書評

C. Ruth Miller, Virginia Woolf: The Frames of Art and Life 小川静代 P.42
Rachel Bowlby, Virginia Woolf: Feminist Destinations 伊藤 節 P.47
日本におけるV. Woolf研究書誌 (その6) P.52
出淵敬子・亀井規子・武谷紀久雄子

第7号(1990年9月30日発行)

『幕間』ノート 深澤 俊 P.1
「おしゃべり」の効用 ― 『船出』におけるレイチェルの場合 舟橋美香 P.9
レズビアン作家としてのヴァージニア・ウルフ 結城淑子 P.24

研究ノート

ウルフの作品とコンコーダンス 丹治 愛 P.39

書評

Elizabeth Abel, Virginia Woolf and the Fictions of Psychoanalysis 丹治 愛 P.44
Daniel Ferrer, Virginia Woolf and the Madness of Language 伊東 保 P.48
日本におけるV. Woolf研究書誌 (その7) 出淵敬子・武谷紀久雄 P.54
A Bibliography of Virginia Woolf (1) 編集委員会 P.57

第8号(1991年9月30日発行)

『夜と昼』における母親像について ― フェミニズム批評再考 大田信良 P.1
『幕間』としての一日 御輿哲也 P.16
Night and Day: Chelsea Nocturne
― ホイッスラーの絵画と比較して
福島比呂子 P.30
『ダロウェイ夫人』における詩人の熱情 三神和子 P.48

書評

N. Takei da Silva, Modernism and Virginia Woolf 深澤 俊 P.64
Mrs Dallowayの隠し絵」を読んで 吉田安雄 P.66
吉田良夫『ヴァージニア・ウルフ論 ― ヴィジョンと表現 ― 』 坂本公延 P.71
日本におけるV. Woolf 研究書誌 (その8) 出淵敬子・武谷紀久雄 P.76
A Bibliography of Virginia Woolf (1) 伊藤 節・丹治 愛 P.79

第9号(1992年9月30日発行)

Mrs Dalloway考 ― 都市空間における田園 山根木加名子 P.1
生まれながらの逸脱者ヴァージニア・ウルフ 加藤めぐみ P.14
Unity and Dispersity: Four Types of Between the Acts Criticism Ai Tanji P.35
「存在」を追って: 短編と長編、ウルフの場合 早川敦子 P.43

書評

宮田恭子著『ウルフの部屋』 伊藤 節 P.56
Pamela L. Caughie, Virginia Woolf and Postmodernism: Literature in Quest and Question of Itself 山本 妙 P.60
ペンギン版のヴァージニア・ウルフ作品集 武谷紀久雄 P.65
日本における V. Woolf 研究書誌 (その9) 出淵敬子・武谷紀久雄 P.68
A Bibliography of Virginia Woolf (2) 伊藤 節・丹治 愛 P.72

報告

現代ウルフ批評の諸相: 第1回アメリカ・ウルフ学会報告 臼井雅美 P.73
ローゼンバウム氏の来日 深澤 俊 P.83
第2回アメリカ・ヴァージニア・ウルフ学会に参加して 窪田憲子 P.84

第10号 (1993年9月30日発行)

『フラッシュある犬の伝記』 ― 執筆の動機について 岩田託子 P.1
And Would He Go Mad? ―― V.ウルフの権力/言説との闘い 加藤めぐみ P.13
『オーランドー』考 ― ギリシアヘの憧憬: 花崗岩と虹の牧歌 丹羽隆子 P.27
『ジェイコブの部屋』:〈不在〉の造形 ― 道具としての部屋 福島比呂 P.42

特別企画「わたしの選んだウルフ論」

『ジェイコブの部屋』における"the world without a self" 鵜飼信光 P.57
セクシュアリティのフィギュレイション 大田信良 P.62
Virginia Woolf: Our Contemporary 近藤いね子 P.67
Susan Ehrlich: Point of View 柴田徹士 P.70
ヴァージニア・ウルフと現実世界 ― Alex Zwerdling, Rachel Bowlby, Gillian Beer, Jane Marcus 高井宏子 P.72
マルグリット・デュラスとヴァージニア・ウルフ
― デュラスのLa Vie materielleを中心として
舟橋美香 P.76
日本におけるV. Woolf研究書誌 (その10) 出淵敬子・武谷紀久雄 P.82
A Bibliography of Virginia Woolf (3) 伊藤 節・丹治 愛 P.86

報告

イギリスでのヴァージニア・ウルフ学会 箕曲牧子 P.90
ウルフ批評の転換期を迎えて: 第3回国際ヴァージニア・ウルフ学会におけるバーバラ・クリスチャン特別講演 臼井雅美 P.99

第11号(1994年9月30日発行)

歴史を読む老女 ― 創造の受容者としてのルーシー・スウィズィン 松原知子 P.1
ジェイコブの部屋について 武谷紀久雄 P.17

研究ノート

ウルフの伝記作品『ロジャー・フライ』― 虹と花崗岩 宮田恭子 P.30
ウルフとジョイスについての覚書(1) ― モダニズム小説の原点を探る 小野恭子 P.39

書評

Mark Hussey, The Singing of the Real World: The Philosophy of Virginia Woolf's Fiction 難波江和英 P.48
Bette London, The Narrative Authority in Conrad. Forster, and Woolf 押本年眞 P.52
Patricia Ondek Laurence, The Reading of Silence: Virginia Woolf in the English Tradition 山根木加名子 P.57
丹冶 愛『モダニズムの詩学 ― 解体と創造』 吉田良夫 P.62
日本におけるV・ウルフ研究書誌 (その11) 出淵敬子・窪田憲子・武谷紀久雄 P.66
A Bibliography of Virginia Woolf (4) 伊藤 節・丹治 愛 P.70

報告

イギリスで考えたウルフ 出淵敬子 P.74
英米フェミニズム理論の現状 ― マキコ・ミノウ・ピンクニー氏の講演から 鷲見八重子 P.78
On S. N. Clarke's A Bibliography of Virginia Woolf and the Bloomsbury Croup: A computerised database 福島比呂子・山本 妙 P.80

第12号(1995年9月30日発行)

ウルフとジョイスについての覚書(2) ― モダニズム小説の原点を探る 小野恭子 P.1
ヴァージニア・ウルフの嫉妬 ― V・ウルフとK・マンスフィールド 手塚裕子 P.12
ヴァージニア・ウルフとキャサリン・マンスフィールド ― 自己認識の相違の意味 三神和子 P.27
The Unrecorded Sequences: Virginia Woolf’s The Years Yuko Ito P.43
Making a Mask of Her Own in Virginia Woolf’s Between the Acts and in Fumiko Enchi's The Waiting Years Masami Usui P.61

書評

Regina Marler, ed., Selected Letters of Vanessa Bell (New York: Pantheon Books, 1993) 難波江和英 P.72
James King, Virginia Woolf (London: Hamish Hamilton, 1993) 小杉 世 P.76
坂本公延『ブルームズベリーの群像 ― 創造と愛の日々』(研究社、1995)、『文芸エッセイ集 ― イギリスとの接点』(英潮社、1995) 杉山洋子 P.81
日本におけるV・ウルフ研究書誌 (その12) 窪田憲子・武谷紀久雄 P.86
A Bibliography of Virginia Woolf (5) 伊藤 節・丹治 愛 P.90

報告

チャールストン・サマースクールリポート 岡谷慶子 P.102
Letters into Voice: Vita & Virginia 観劇報告, 舟橋美香 P.108
ウルフ研究を中心としたインターネット活用法 福島比呂子・山本 妙 P.115

第13号(1996年9月30日発行)

ボードレール、ウルフ、女嫌い(ミソジニー)
― セックスヘの欲望とショッピングの快楽
大田信良 P.1
ウルフのテキストはワグネリアンか?
― 『船出』における『トリスタンとイゾルデ』の受容
富田雄一郎 P.15
両性具有と"a playpoem"『波』における詩的言語 清水知子 P.29

研究ノート

パロディーになるヴァージニア・ウルフ 岩田託子 P.45

書評

Kathy J. Phillips, Virginia Woolf against Empire (Knoxville: The University of Tennessee Press, 1994) 奥山礼子 P.51
Clare Hanson, Women Writers: Virginia Woolf (Macmillan Press, 1994) 今泉瑞枝 P.55
Judy S. Resse, Recasting Social Values in the Works of Virginia Woolf (Selinsgrove: Susquehana University Press, 1996) 谷田恵司 P.60
日本におけるV・ウルフ研究書誌 (その13) 窪田憲子・武谷紀久雄 P.65
A Bibliography of Virginia Woolf (6) 伊藤 節・丹治 愛 P.66
ウルフ作品の電子テキスト利用と著作権 福島比呂子 P.69

第14号(1997年9月30日発行)

Mrs Dallowayと宗教問題 ― ハクスレーとティンダルを読むクラリッサ 前 協子 P.1
『船出』における重層構造としての部屋のイメージ 土井悠子 P.16
The Years Reconsidered: Delia's Party as an Aspect of 'Hopeful Chaos' Urara Ichimura P.30
The Square upon the Oblong: Man-made Order and its Fiction in The Waves Yuli lshikawa P.45

書評

Gillian Beer, Virginia Woolf: The Common Ground (Edinburgh UP, 1996) 北川依子 P.66
Peter Stanky, On or About December l9l0 (Harvard University Press, 1996) 瀬良邦彦 P.70
日本における V・ウルフ研究書誌 (その14) 武谷紀久雄 P.73
アンドロジニーは電子狼の夢をみるか?
― フェミニストのインターネット・アプローチ
福島比呂子 P.84

第15号(1998年9月30日発行)

ウルフと精神医学 ― 神谷美恵子とM・フーコーとの関連において 小杉 世 P.1
表象としてのジプシー ― 『オーランドー』における母の不在 近藤章子 P.16
Orlando にみる吸血鬼としての芸術家像 矢口朱美 P.31
Mrs Manresa and Between the Acts :
Woolf's Figurative Use of Race
Hogara Matsumoto P.31

書評

Leila Brosnan, Reading Virginia Woolf's Essays and Journalism (Edinburgh University Press, 1997) 松原知子 P.59
John R. Maze, Virginia Woolf: Feminism, Creativity, and the Unconscious (Greenwood Press, 1977) 結城淑子 P.64
Ellen Tremper, "Who Lived at Alfoxton?": Virginia Woolf and English Romanticism (Bucknell University Press, 1988) 鵜飼信光 P.68
Erin G. Carlston, Thinking Fascism: Sapphic Modernism and Fascist Modernity (Stanford University Press, 1998) 遠藤不比人 P.71
Barbara Cain, "The Stracheys and Psychoanalysis" (History Workshop Journal, Issue 45, 1998) 大田信良 P.71
B. J. Kirkpatrick & S. N. Clarke, Bibliography of Virginia Woolf, 4th Edition (Oxford, 1997) 福島比呂子 P.74
日本における V・ウルフ研究書誌について 武谷紀久雄 P.83

第16号(1999年9月30日発行)

The Shift from Communication to Communion in To the Lighthouse Sonoko Matsumiya P.1
A Daughter Looking through a Camera: Sally Potter's Orlando Chikako Sawada P.18
'実験的'短編小説にみられる語りの構造 ―『灯台へ』から『波』へ 那須雅子 P.33
『幕間』にみるウルフの歴史観 ― ボウエンの『日ざかり』との比較考察 山根木加名子 P.47

研究ノート

ダロウェイ夫人の愛読書:あるいはT・H・ハクスリーの電子テクスト化 丹治 愛 P.63

書評

Thomas C. Caramagno, The Flight of the Mind: Virginia Woolf's Art and Manic-Depressive Illness (University of California Press, 1992) 木村晶子 P.68
Carolyn Dever, Death and the Mother from Dickens to Freud: Victorian Fiction and the Anxiety of Origins (Cambridge university Press, 1998) 今泉瑞枝 P.71
Karen L. Levenback, Virginia Woolf and the Great War (Syracuse university Press, 1999) 山田晴子 P.75
Michele Barrett, Imagination in Theory: Essays on Writing and Culture (Cambridge: Polity Press, 1999) 高井宏子 P.79
Sally Greene (ed.), Virginia Woolf: Reading the Renaissance (Ohio University Press, 1999) 山本 妙 P.84

第17号(2000年9月30日発行)

Self-realisation of Women and the Modern Narrative Mode: A Comparative Study of Virginia Woolf's Mrs Dalloway and Christa Wolf's Nachdenken uber Christa T. Yuko Nakamura P.1
Reading Postmodernism in To the Lighthouse Makiko Minow-Pinkney P.24
The Waves and Virginia Woolf's Anti-imperialism Francoise Carter P.49
共同体論としての『三ギニー』 ― "we" と "you" の関係性から 市川 緑 P.69
ウルフの描くヴィクトリア朝人
― 『フレッシュウォーター』におけるテニスン像再考
桐村一美 P.84

書評

Pamela L. Caughie (ed.), Virginia Woolf in the Age of Mechanical Reproduction (Garland Publishing, Inc., 2000) 松本 朗 P.98

第18号(2001年9月30日発行)

「ジョウン・マーティン夫人の日記」と歴史の亡霊 河野真太郎 P.1
ウルフの諧謔 ― 『フレッシュウォーター』改訂の背後にあるもの 山本 妙 P.17
平等をもたらす笑い:『灯台へ』におけるウルフの笑い観をめぐって 原田寛子 P.33
"Reading Lives": Virginia Woolf and Life-Writing Yuriko Morita P.49

研究ノート

Modernist Writing and Collage:
the Case of Mrs Dalloways
Yuko Nakamura P.70
「女のイングランド」という不可能な欲望
― 疎外論的フェミニズム批評を再考するための覚書
遠藤不比人 P.79

書評

Michael Levenson (ed.), The Oxford Companion to Modernism (Cambridge UP, 1999) 加藤めぐみ P.94
Brenda R.Silver, Virginia Woolf Icon (Chicago UP,1999) 清水知子 P.99
Nicholas Marsh, Virginia Woolf: The Novels (Macmillan, 1998) 那須雅子 P.104
Simon Gikandi, Maps of Englishness: Writing Identity in the Culture of Colonialism (Columbia UP, 1996)
Stephen Heathorn, For Home, Country and Race: Constructin Gender, Class, and Englishness in the Elementary School, 1880-1914 (U of Toronto P, 2000)
Stephen Heathorn, For Home, Country and Race: Constructin Gender, Class, and Englishness in the Elementary School, 1880-1914 (U of Toronto P, 2000), David Matless, Landscape and Englishness (Reaktion, 1998) 小杉 世 P.107
Angela Smith, Katherine Mansfield & Virginia Woolf: A Public of Two (Oxford UP, 1999) 石川玲子 P.118

第19号(2002年9月30日発行)

〈ひきこもり〉のポリティクスと英国性
― ウルフとコンラッドの空間意識と歴史意識
武田ちあき P.1
"Rest Cure" と "English Nervousness"
― ウルフが見た1920年代 "Englishness"の風景
福田敬子 P.17
ウルフ、フェミニズム、優生学
― 1920年代における『自分だけの部屋』の文化的布置
佐藤元状 P.34
『オーランドー』におけるオリエンタリズム
― 〈ジプシー〉と〈異装〉のパラダイム
高橋路子 P.53

書評

Todd Dufrensne, Tales from the Freudian Crypt: The Death Drive in Text and Context (Stanford UP, 2000) 矢口朱美 P.66
Virginia Woolf, Three Guineas, Ed. Naomi Black (Oxford: Blackwell, 2001) 奥本京子 P.71

第20号(2003年9月30日発行)

論文

A “Body” of One’s Own: Mrs. Dalloway’s Room in the Attic 高橋路子 P.1
「首相」と『ダロウェイ夫人』
― レナード・ウルフの政治活動との関連において
福島麻子 P.16
カーマイケルのアヘン常習と循環する文化
― “Poppies sowed themselves among the dahlias”
奥山礼子 P.29
グローバライゼーション・ウルフ・そしてパジェント
― 幕間の前提としてあるもの
吉野亜矢子 P.42
ウルフとマンスフィールドの<大戦後の小説>
― 『ダロウェイ夫人』と「園遊会」におけるモダニズム的ヴィジョン
正木みき P.56

20号特別企画 ― ウルフ研究「現在・過去・未来」

第Ⅰ部:日本におけるウルフ ― 現在までの道程
フォースターやウルフの作品にケムブリッジで初めて出会って 近藤いね子 P.69
ウルフとめぐり逢えてよかった! 杉山洋子 P.71
私とウルフ 坂本公延 P.73
ウルフ協会誕生 深澤 俊 P.75
小さな講師室で 外山弥生 P.77
Virginia Woolf Review 創刊から現在まで
― 日本ヴァージニア・ウルフ協会の活動記録
出淵敬子 P.79
第Ⅱ部:ウルフを再歴史化するために ― リベラリズム、フェミニズム、精神分析
ウルフとブラウン夫人の表象 ― リベラル・イングランド再考 大田信良 P.83
ウルフのフェミニズムを歴史化する
― 『3ギニー』と戦間期のフェミニズム
佐藤元状 P.104
「歴史」という強迫/享楽
― 大戦間、精神分析、ウルフ、あるいは「晦渋」をめぐる断章
遠藤不比人 P.116

書評

坂本公延『文学についての断章
― フィクションの解明にむけて』(英潮社、2002年)
杉山洋子 P.130
Anna Snaith, Virginia Woolf: Public and Private Negotiations (Palgrave, 2000) 矢口朱美 P.133
Yuriko Morita, 'Invisible Presences': Virginia Woolf and Life-Writing (Tokyo: Eihosha, 2003) 今泉瑞枝 P.137
『ヴァージニア・ウルフ研究』第11号~19号目次 P.130

第21号(2004年9月30日発行)

論文

あるフェミニストの肖像 ─ ウルフの評論「メアリ・ウルストンクラフト」を読む 滝沢みち子 P.1
新たな関係性の起源としてのレズビアニズム
  ― 「存在の瞬間―『スレイターのピンは先がとがってないのよ』」を中心に
佐竹由帆 P.17
Virginia Woolf’s Strategy
in The Years and Michel Foucault’s Theory of Power
Makiko Sato P.27

特集 モダニズム再論 ― 近年の研究をめぐって

“darkness”をめぐる断章 ― モダニズム、帝国主義、『灯台へ』再考 松本 朗 P.41
モダニズムと精神分析 ― ヴァージニア・ウルフの場合 佐藤元状 P.55
メタ・メタカルチャーとモダニズムの緩慢な死 河野真太郎 P.68
モダニズム的<文化>の(再)定義のための覚書
― 大戦間の有機体論的美学=政治学をめぐって
遠藤不比人 P.84

書評

Holly Henry, Virginia Woolf and the Discourse of Science:The Aesthetics of Astronomy (Cambridge UP, 2003) 近藤章子 P.96
Maggie Humm, Modernist Women and Visual Cultures: Virginia Woolf, Vanessa Bell, Photography and Cinema (Edinburgh UP, 2002; Rutgers UP, 2003) 大道千穂 P.100

第22号(2005年9月30日発行)

論文

‘焦点化者X’の存在と効果―『幕間』にみられる語りについての考察 那須雅子 P.1
Virginia Woolf’s Distancing Devices
in "The Searchlight"
Sayaka Okumura P.19
<特別寄稿>
The Spaces of Childhood: Woolf, Benjamin, and the Political Imagination
Douglas Mao P.37

書評

Douglas Mao, Solid Objects: Modernism and the Test of Production (Princeton UP, 1998) 桐村一美 P.55
Ann Ronchetti, The Artist, Society and Sexuality in Virginia Woolf's Novels (Routledge, 2004) 原理枝子 P.59
Christine Froula, Virginia Woolf and the Bloomsbury Avant-Garde: War, Civilization, Modernity (Columbia UP, 2005) 鵜飼信光 P.63

特集 ベンヤミン関係書評

序に変えて ― ベンヤミンの米英圏での受容/需要 高井宏子 P.67
アメリカにおける「パサージュ論」受容 清水 穣 P.68
シンボル・アレゴリー・モダニズム 河野真太郎 P.69
『歴史哲学テーゼ』を読むジジェク 遠藤不比人 P.71
政治的なもの、「商品としての知識人」、これからの文学・文化研究 大田信良 P.72

第23号(2006年9月30日発行)

論文

『船出』と『説得』の仲介者としてのクラリッサ・ダロウェイ
― 「精妙かつ風雅、朗らかで、そしてほのかに滑稽な世界」の裏側
廣田園子 P.1
特集その1
われわれとテクストの間に何があるか?
Modern Fiction Studies 50.1 (2004) ウルフ特集をめぐって
ウルフとジャーナリズム
― "The Vision Must Be Perpetually Remade"
福島麻子 P.19
「ナショナルなもの」としての「文学」 ― 『オーランドー』における「英国性」 正木みき P.31
都市・スペクタクル・そしてグローバルなるもの ―『ダロウェイ夫人』と博覧会の風景 吉野亜矢子 P.42
モダニズムと人種のポリティクス―ウルフ『灯台へ』のオリエンタリズム 桐村一美 P.52
特集その2
“ポスト”サフレジズム、文化論争、〈ジャパニズム〉 ― モダニズム文学の他者空間
“ポスト”サフレジズム時代のフェミニスト批評
― モダニティ、ナンシー・キュナード、『波』
松本 朗 P.65
現代イギリスにおける文化論争の歴史化へ向けて
― Stefan Collini, Francis Mulhern, Anna Snaith
矢口朱美 P.82
『ジェイコブの部屋』における〈ジャパニズム〉 窪田憲子 P.96

書評

Mary Ann Caws and Nicola Luckhurst, eds., The Reception of Virginia Woolf in Europe(Continuum, 2002), Natalya Reinhold, ed., Woolf Across Cultures (Pace UP, 2004) 土井悠子 P.111
清水一嘉・鈴木俊次編『第一次大戦とイギリス文学
― ヒロイズムの喪失』 (世界思想社、2006年)
市川 緑 P.118
Laura Marcus and Peter Nicholls, eds., The Cambridge History of Twentieth-Century English Literature (Cambridge UP, 2004) 佐藤元状 P.122
Chris Baldick, The Oxford English Literary History Volume.10 1910-1940 : The Modern Movement (Oxford UP, 2004) 甘濃夏実 P.127

第24号(2007年9月30日発行)

論文

マーガレット・ドラブルに見られるウルフの影響
― 現代に蘇るレイチェルの「女性的」な船出
原田寛子 P.1
特集その1 基本に立ちかえる ― 英文学、近代、日本語
佐藤元状 P.17
ある系譜学 ― 帝国日本のウルフ受容について 脇田裕正 P.19
「裸」にする ― ウルフにおける近代・流行・裸体 秦 邦生 P.33
都市と田園のテクノロジー ─ 歩く『ダロウェイ夫人』 河野真太郎 P.46
知覚のテクノロジーのためのエレジー ― モダニズム、映画、ラジオ 佐藤元状 P.61
特集その2 フェミニズム批評はわれわれウルフ研究者にとって何で「あった/ある」のか
高井宏子 P.79
創作、女性参政権運動、サフラジェット ― 『自分だけの部屋』に読み取れるウルフの素振り 奥山礼子 P.81
ウルフをフェミニストに誰がした? ― フェミニズム理論からフェミニズムの歴史化へ 加藤めぐみ P.90
想像力による彼方への転移 ― スピヴァクの視点で見るウルフ 鵜飼信光 P.98
"時が過ぎゆく"なかでのウルフ/フェミニズム 伊藤 節 P.106
"Julia Kristeva's Theory of Bisexuality and Virginia Woolf's Androgyny" Makiko
Minow-Pinkney
P.114
ためらいと抵抗 ― 『船出』の『女は何を望んでいるのか』 高井宏子 P.128

書評

Todd Avery, Radio Modernism: Literature, Ethics, and the BBC,1922-1938, (Ashgate, 2006) 吉野亜矢子 P.143
Mark Wollaeger, Modernism, Media, and Propaganda: British Narrative from 1900 to 1945 (Princeton UP, 2006) 福島麻子 P.148
Anna Snaith ed., Palgrave Advances in Virginia Woolf Studies (Palgrave, 2007) 山本 妙 P.153

第25号(2008年10月30日発行)

論文

『波』に見られる東洋的宇宙観
― バーナード、〈梵我一如〉、『ヴェーダ』 ―
村松直子 P.1
特集その1 ウルフの不在、あるいはモダニズムのなかのウルフ
佐藤元状 P.23
「亀裂」にはまり込んだ『パリの家』 甘濃夏実 P.25
「北部性(ノーザンネス)」を構築する
― ハンフリー・スペンダーとワークタウン・プロジェクト
福西由実子 P.39
1930年代のにおいのポリティックス
― 『すばらしい新世界』と『新たな悦び』における嗅覚と社会的想像力
茂市順子 P.55
特集その2 ウルフにとっての社会との関わりとは?
奥山礼子 P.73
“ポスト”サフレジズム時代の社会参加(アンガージュマン)
― アソシエイション、ホルトビー、ウルフ
松本 朗 P.75
‘Monster’それとも‘Wise Matriarch’?:ウルフのレイ・ストレイチー 栗栖美知子 P.91
「教育のある男性の娘たち」の参政権運動とサフラジェットへの眼差し 奥山礼子 P.110

書評

Anna Snaith & Michael H. Whitworth eds.,Locating Woolf: The Politics of Space and Place (Palgrave, 2007) 小杉 世 P.127
Marina MacKay and Lyndsey Stonebridge, eds., British Fiction After Modernism: The Novel at Mid-Century (Palgrave Macmillan, 2007) 市川 緑 P.131
Richard Begam and Michael Valdez Moses, eds., Modernism and Colonialism; British And Irish Literature, 1899-1939 ( Duke UP, 2007 ) 伊藤 節 P.136
Marina Mackay, Modernism and World War Ⅱ.(Cambridge UP, 2007) 中川千帆 P.141

第26号(2009年10月30日発行)

論文

継娘のナショナル・アイデンティティ
―The Yearsにおける女性の体―
麻生えりか P.1
Virginia Woolf’s Dissenting View on Walter Pater’s Aestheticism: Rohda and Jer Transfigured World 佐藤牧子 P.20
特集・マニフェスト・パフォーマンス・暴力—ウルフと前衛(芸術)
   
未来派の系譜学に向けて
—未来派創設100周年記念
秦 邦生 P.35
セイレーンとマニフェスト
―ヴァージニア・ウルフと前衛的公共性の問題
秦 邦生 P.37
未来派から遠く離れて
―ウルフ、未来派航空劇・マニフェスト芸術
河野真太郎 P.55
暗闇の空間、前衛、マニフェスト
—ヴァージニア・ウルフと反革命の系譜学
大貫隆史 P.75

書評

Bryony Randall, Modernism, Daily Time and Everyday Life (Cambridge UP, 2007) 大道千穂 P.89
Kathryn Simpson, Gifts, Markets and Economies of Desire in Virginia Woolf  (Palgrave Macmillan, 2008) 奥村沙矢香 P.97
Elizabeth Outka, Consuming Traditions: Modernity, Modernism and the Commodified Authentic (Oxford UP, 2009) 高井宏子 P.102
土井悠子『ヴァージニア・ウルフー変貌する意識と部屋』(渓水社、2008) 伊藤 節 P.106

第27号(2010年10月30日発行)

論文

ウルフの小説にみられる反劇場性
—『フラッシュ』と『ウィンポール街のバレット家』
近藤章子 P.1
ヴァージニア・ウルフの『フレッシュウォーター』
—テクストと上演に見られる反演劇性
吉田えりか P.16
アメリカニズムと二人のヴァージニア・ウルフ—The New Republic誌における"The Movies and Reality"と"On Not Knowing French"の受容 内田夕津 P.32
Groping for Internal Realism: Woolf's Early Experiments in Short Fictions Masako Nasu P.52
学会報告
韓国ヴァージニア・ウルフ学会開催にいたるまで 加藤めぐみ P.69
韓国ウルフ学会に参加して・・・雑感 窪田憲子 P.74
The Twentieth International Annual Conference on Virginia Woolf 報告 中沢まゆ子 P.78

書評

Alan Ackerman & Martin Puckner, eds., Against Theatre: Creative Destructions on the Modernist Stage (Palgave Macmillan, 2006),Trecy David & Thomas Postlewait, eds.,Theatricality (Cambridge UP, 2003) 吉野亜矢子 P.83
Alison Light, Mrs.Woolf and the Servants (Penguin Fig Tree, 2007) 大熊光子 P.88
Judith Brown, Glamour in Six Dimensions: Modernism and the Radiance of Form (Ithaca: Cornell UP, 2009) 松本 朗 P.92
Rachel Teukolsky, The Literate Eye: Victorian Art Writing and Modernist Aesthetics (Oxford UP, 2009) 浦野 郁 P.97
Eileen Barret and Ruth O.Saxton, eds.,Approaches to Teaching Woolf's Mrs. Dalloway (New York:Modern Language Association,2009) 高橋和久 P.101
Teruko Eto, Virginia Woolf and the Language of Silence: Between Individuality and Community(Osaka Kyoiku Tosho, 2009) 鵜飼信光 P.107
Max Saunders, Self Impression: Life-Writing, Autobiografiction, and the Forms of Modern Literature(Oxford University Press, 2010) 谷田恵司 P.111

第28号(2011年10月30日発行)

論文

『灯台へ』のパーティ――社交・芸術・女性のつながり 石川玲子 P.1
ヴァージニア・ウルフと尾崎翠
――日英二人の女性モダニストにみる「海」と表現をめぐって
長柄裕美 P.21
『歳月』の余白(マージン)を読む 高橋路子 P.39
“The Dancing, Rhythmical Movement of Her Brush”:
   Phenomenology of Vision in To the Lighthouse
Kaoru
Urano
P.55
Jeans’s Cosmology and The Waves
   Woolf’s Response to the Discourses of
   Spiritualism and Science
Akiko
Kondo
P.73
学会報告
フランス・ウルフ学会に参加して 窪田憲子 P.93

書評

Jeanne Dubino, eds., Virginia Woolf and the Literary Marketplace(Palgrave Macmillan, 2010)  小澤 身和子 P.97
Helen Southworth, eds., Leonard & Virginia Woolf,
Hogarth Press and the Networks of Modernism
(Edinburgh, 2011)
伊藤 裕子 P.101
マイケル・ウィットワース 『ヴァージニア・ウルフ』
(窪田憲子訳、彩流社、2011)
廣田 園子 P.106

第29号(2012年10月30日発行)

論文

マーティン・パージターとピーター・パンの間に
――モダニズム、帝国主義、ニューリベラリズム
髙田 英和 P.1

特集・1938年、ヴァージニア・ウルフの<同時代人>たち
――<連帯>あるいはコスモポリタニズムの時間性

遠藤 不比人 P.23
歴史を書くこと、未来を語ること
――『ブラック・ジャコバン』と『三ギニー』の同時代性
中井 亜佐子 P.27
ユナ・マーソンとヴァージニア・ウルフ
――1930年代ロンドンの「アウトサイダー」たち
市川 緑 P.42
憂鬱な兵士の連帯
――センベーヌ『キャンプ・チャロユ』と汎アフリカ主義
三宅 美千代 P.59

書評

R. S. Koppen, Virginia Woolf, Fashion and Literary Modernity (Edinburgh UP, 2009) 中村 祐子 P.75
Larraine Sim, Virginia Woolf: The Patterns of Ordinary Experience (Ashgate , 2010) 奥村 沙矢香 P.80
Susan Sellers, ed., The Cambridge Companion to Virginia Woolf, 2nd ed. (Cambridge UP, 2010)  榊原 理枝子 P.85
奥山礼子『ヴァージニア・ウルフ再読――芸術・文化・社会からのアプローチ』(彩流社、2011) 土井 悠子 P.89
遠藤不比人『死の欲動とモダニズム――イギリス戦間期の文学と精神分析』(慶應義塾大学出版会、2012) 河野 真太郎 P.93

第30号(2013年10月30日発行)

論文

「匿名性」という戦略
――オメガ工房におけるロジャー・フライの狙い
加藤 明子 P.1
ジャンヌ・ダルクの主張
――バーナード・ショー『聖ジョーン』にみる親族関係
松永 典子 P.27
America, Which Woolf Had Never Seen, Interested Her Most: A Conversation between Virginia Woolf and Writers in Cosmopolitan Yuzu Uchida P.45
"On Being Ill": Woolf, Darwin, and the Diseased Mind in Ian McEwan's Saturday Sonoko Hirota P.61

書評

Kristin Bluemel, ed., Intermodernism: Literary Culture in Mid-Twentieth-Century Britain (Edinburgh UP, 2009) 福西 由実子 P.79
Andrew Higson, Film England: Culturally English Filmmaking Since the 1990s (I.B. Tauris, 2011) 麻生 えりか P.85
Genevieve Abravanel, Americanizing Britain: The Rise of Modernism in the Age of the Entertainment Empire (Oxford UP, 2012)  加藤 めぐみ P.90
Joseph. R. Slaughter, Human Rights, Inc.: The World Novel, Narrative Form, and International Law (Princeton UP, 2007)
Bruce Robbins, Upward Mobility and the Common Good: Toward a Literary History of the Welfare State (Fordham UP, 2007)
Jed Esty, Unseasonable Youth: Modernism, Colonialism, and the Fiction of Development (Oxford UP, 2012)
市川 昭子 P.95
田中東子『メディア文化とジェンダーの政治学――第三波フェミニズムの視点から』(世界思想社、2012)
三浦玲一・早坂静編『ジェンダーと「自由」― 理論、リベラリズム、クィア』(彩流社、2013)
髙島 美和 P.100

第31号(2014年10月30日発行)

論文

“A Shell Exploded”: Gunpowder and the Great War in Woolf’s To the Lighthouse Ken Hatakeyama P.1
チック・リットとしての “ポスト” サフラジスト小説――エヴァドネ・プライス『そんなに静かではない・・・』におけるシスターフッド・労働・自伝 松永 典子 P.15

特集・ウルフと教育

序にかえて
――ウルフと(成人)教育、または20世紀の「長い革命」
河野 真太郎 P.38
成人教育における「偉大な伝統」の確立と女性たちの学習 矢口 悦子 P.52
Mrs. Dallowayにおける教育・階級・勤勉 井上 美雪 P.73
帝国教育の堕天使たち――落第生の系譜と戦間期の学校小説 武田 ちあき P.87

書評

Anna Snaith, ed. The Years (Cambridge UP, 2012) 丹羽 敦子 P.104
Bryony Randall and Jane Goldman, eds., Virginia Woolf in Context (Cambridge UP, 2012) 高井 宏子 P.108
鵜飼信光『背表紙キャサリン・アーンショー――イギリス小説における自己と外部』(九州大学人文学叢書4)(九州大学出版会、2013) 窪田 憲子 P.113
スーザン・バック=モース『ベンヤミンとパサージュ論
――見ることの弁証法』(高井宏子訳、勁草書房、2014)
伊藤 節 P.117

第32号(2015年10月10日発行)

論文

『灯台へ』におけるヴィジョンのあり方
――科学的、幾何学的そしてコロニアルな目
岩崎 雅之 P.1
Pointz Hall at the Threshold of Illusionary Stability: Private Doors into the Past in Between the Acts Kaori Kikuchi P.17
旅と創作
——“The Woman at the Store”における女のコロニアルライフ
大谷 英理果 P.33

特集・「メタモダニズム」とは何か


現代文学とウルフそして/あるいはモダニズムの「継承」という問題
秦 邦生 P.48
“The Woman in the Book”
――『ジ・アワーズ』における文学的不滅の希求
廣田 園子 P.52
「残滓的」なものとしてのリアリズムとそのイノヴェーション
――イアン・マキューアン『贖罪』のメタモダニズム
近藤 康裕 P.66
コロニアル・モダニティとその残滓――
アミット・チョードリにおけるメタモダニズム、都市、記憶
秦 邦生 P.79
遺産としてのモダニズム/運動としてのモダニズム 山田 雄三 P.95

書評

Evelyn Tsz Yan Chan, Virginia Woolf and the Professions (Cambridge UP, 2014) 矢口 朱美 P.107
Makiko Minow-Pinkney, ed., Virginia Woolf and December 1910: Studies in Rhetoric and Context (Illuminati, 2014) 大道 千穂 P.111
Emma Sutton, Virginia Woolf and Classical Music: Politics, Aesthetics, Form (Edinburgh UP, 2013)
Adriana Varga, ed., Virginia Woolf & Music (Indiana UP, 2014)
深澤 俊 P.116
Midori Yamaguchi, Daughters of the Anglican Clergy: Religion, Gender and Identity in Victorian England (Palgrave Macmillan, 2014) 高井 宏子 P.120
福田敬子・伊達直之・麻生えりか編著『戦争・文学・表象
――試される英語圏作家たち』(音羽書房鶴見書店、2015)
武田 ちあき P.124
野田研一編著『〈日本幻想〉表象と反表象の比較文化論』
(ミネルヴァ書房、2015)
木下 由紀子 P.128
越智博美・河野真太郎編著『ジェンダーにおける「承認」と「再分配」
――格差、文化、イスラーム』(彩流社、2015)
松永 典子 P.132
ロンドンからの報告
Woolf Works: A Triptych @Royal Opera House, London
岩田 託子 P.137

第33号(2016年10月10日発行)

論文

Aesthetics of "Being Ill" in Virginia Woolf's The Years Keisuke Shinohe P.1
『幕間』における「わたしたち」の<共>性 岩崎 雅之 P.16
ドリス・レッシング『暮れなずむ女』における母娘関係 関野 佳苗 P.32

特集・ブルームズベリー・グループと音楽文化

《序》「ウルフと音楽」マッピング 加藤 めぐみ P.47
ウルフが出会った/出会わなかったスマイズとブリテン 山本 妙 P.61
艦長は回想し、歌う―オペラ『ビリー・バッド』における欲望の行方 浦野 郁 P.79
「第三の次元」を求めて―心霊主義、スペクトラル音楽と 『ダロウェイ夫人』 小室 龍之介 P.99

書評

Pamela L. Caughie and Diana L. Swanson, Clemson eds. Virginia Woolf Writing the World: Selected Papers from the Twenty-fourth Annual International Conference on Virginia Woolf (Clemson UP, 2015) 木下 由紀子 P.111
大貫隆史著『「わたしのソーシャリズム」へ―20世紀イギリス文化と レイモンド・ウィリアムズ』(研究社、2016 年) 加藤 洋介 P.116
Kamila Pawlikowska, Anti-Portraits: Poetics of the Face in Modern English, Polish and Russian Literature (1835-1965) (Brill Rodopi, 2015) 伊藤 節 P.121
Megan Quigley, Modernist Fiction and Vagueness: Philosophy, Form, and Language (Cambridge UP, 2015) 原田 洋海 P.125
Derek Ryan, Virginia Woolf and the Materiality of Theory: Sex, Animal, Life (Edinburgh UP, 2013) 岩崎 雅之 P.129

学会報告

The 3rd Korea-Japan Virginia Woolf Conference, Kookmin University, Seoul, 25-26 August 2016: 学会報告 伊藤 裕子 P.133

第34号(2017年10月10日発行)

論文

ウルフと/のうたた寝 ――『歳月』をめぐって 奥村 沙矢香 P.1
E. M. Forster’s Hidden Resistance and Elusiveness: Homosexual Desire and Non-Differentiation in A Passage to India Kyoko Matsui P.18
変容する bliss と梨の木
――Katherine Mansfield の“Bliss”
石川 玲子 P.42

特集

「情動・触覚・モダニティ」をめぐって《序》批評の情動、読みの手触り 秦 邦生 P.63
「内部の外部」──遠藤不比人著『情動とモダニティ』をめぐって 高村 峰生 P.73
アウラと情動、あるいは残滓的なものの唯物論をめぐる断章 遠藤 不比人 P.86

書評

Arina Cirstea, Mapping British Women Writers’ Urban Imaginaries: Space, Self and Spirituality (Palgrave Macmillan, 2015) 菊池 かおり P.96
Jessica Berman, ed. A Companion to Virginia Woolf (Wiley Blackwell, 2016) 高橋 路子 P.100
Madelyn Detloff, The Value of Virginia Woolf (Cambridge UP, 2016) 鵜飼 信光 P.104
Holly A. Laird, ed., The History of British Women’s Writing, 1880-1920. Volume Seven (Palgrave Macmillan, 2016) 森田 由利子 P.109
高村峰生『触れることのモダニティ ──ロレンス、スティーグリッツ、ベンヤミン、メルロ=ポンティ』(以文社、二〇一七年) 西 亮太 P.115
遠藤不比人著『情動とモダニティ ──英米文学/精神分析/批評理論』(彩流社、2017 年) 鈴木 孫和 P.120

学会報告

The Twenty-Seventh Annual Virginia Woolf Conference at University of Reading 報告 木下 由紀子 P.124

第35号(2018年11月1日発行)

論文

孤独な執事の旅行記
――冷戦小説として読むカズオ・イシグロの The Remains of the Day
麻生 えりか P.1

特集

『戦う姫、働く少女』とその後
《序》国内の無国籍者たち
松永 典子 P.24
ケア労働と代理母出産の「ユートピア」 河野 真太郎 P.29
不自由なフェミニスト
――『1900年の家』から『素敵な仕事』を読む
山本 妙 P.45
女性間の分断と連帯をめぐって
――フェイ・ウェルドン『女悪魔の死』試論
英 美由紀 P.62

書評

Viviane Forrester, Virginia Woolf: A Portrait (Trans. Jody Gladding, Columbia UP, 2015) 松宮 園子 P.67
Julian Murphet, Helen Groth, Penelope Hone, eds., Sounding Modernism: Rhythm and Sonic Mediation in Modern Literature and Film(Edinburgh UP, 2017) 小室 龍之介 P.71
Faye Hammill and Mark Hussey, Modernism’s Print Cultures (Bloomsbury, 2016) 内田 夕津 P.76
Claire Battershill, Modernist Lives: Biography and Autobiography at Leonard and Virginia Woolf’s Hogarth Press (Bloomsbury Academic, 2018) 松永 典子 P.80
Gerri Kimber, Janet Wilson eds.,Re-forming World Literature: Katherine Mansfield and the Modernist Short Story (ibidem, 2018) 畠山 研 P.85
中央大学人文科学研究所編『英国ミドルブラウ文化研究の挑戦』
(中央大学出版部、2018年)
井上 美雪 P.89
エリザベス・ボウエン研究会編『エリザベス・ボウエンを読む』
(音羽書房鶴見書店、2016年)
松本 朗 P.93

第36号(2019年11月8日発行)

論文

【杉山洋子賞受賞論文】
『ダロウェイ夫人』にみる「女性」の身体性と倫理
中土井 智 P.1
An “Outstanding Feminist”: Virginia Woolf’s Popularity in Women’s Political Journals in the Post-Suffrage United States Yuzu Uchida P.21
【杉山洋子賞受賞論文】
大衆社会の新たな格差
─映画Underground(1928)における「普通の人びと」
松原 栄子 P.39
A・A・ミルン、スコティッシュ・モダニズム、菜園派 髙田 英和 P.56
あるびよん・くらぶ再評価
─『あるびよん─英文化綜合誌』から再考する戦後日本の英文学─
大道 千穂 P.79

特集

アール・デコ時代の英国モダニズム はじめに
─モダニティ論以降のポストモダニズム、あるいは、大衆ユートピアの夢」を「ポスト冷戦」の現在において再考するために
大田 信良 P.99
モダニズム建築の抑圧とアール・デコの可能性 菊池 かおり P.104
英国アール・デコ時代のシスターフッドの夢
─フェミニストのインフラと斜塔作家のモノ
松永 典子 P.121
文学とアール・デコ
─雑誌『ホライズン』と H・E・ベイツ「橋」を中心に
齋藤  一 P.140
おわりに
─アール・デコ期の英国モダニズムにみられるダイナミズム
菊池 かおり P.154

書評

太田 素子『ヴァージニア・ウルフの「パーティ空間」』 (英宝社、2019) 御輿 哲也 P.159
Elizabeth F. Evans, Threshold Modernism:
New Public Women and the Literary Spaces of Imperial London (Cambridge UP, 2019)
原田 洋海 P.163
D・エジャトン(坂出健監訳・松浦俊輔、佐藤秀昭、高田馨里、新井田智幸、 森原康仁訳)『戦争国家イギリス─反衰退・非福祉の現代史』 (名古屋大学出版会、2017年) 吉田 直希 P.167

第37号(2020年12月16日発行)

論文

“And Of Course She Enjoyed Life Immensely”: Fun, Triviality, and the Sense of Calling in Mrs Dalloway Misako Yora P.1
The Idea of “Old England”: Music in E. M. Forster’s Arctic Summer and Abinger Pageant Yukiko Masuda P.21
チック・リットとKathy Lette の「クロスオーバー・テクスト」 英 美由紀 P.46

小特集

2020年「から」考える——研究/教育の過去・現在・未来

松永 典子 P.60

【病と社会】

病と社会の想像 河野 真太郎 P.68
「病」が映し出すもの 鵜飼 信光 P.72
言葉の磁場と生活と教育——移民としてパンデミックを体験するということ 吉野 亜矢子 P.75

【新たな常態】

転居と遠隔 酒井 祐輔 P.79
マスクの向こうに 松宮 園子 P.83
オンライン授業が気づかせてくれたこと——「顔」をもたない学生たち 吉田 えりか P.86
コロナ禍の孤独感 原田 洋海 P.90

【わたしたちの部屋の内と外】

再編される世界と<シスターフッド> 伊藤 節 P.93
自分ひとりの部屋? 楠田 ひかり P.97
部屋の外で 四戸 慶介 P.101
パンデミックとインターネットと私——「自分だけの部屋」の現在 矢口 朱美 P.105
日常と「日常」のはざまで 中土井 智 P.110
イングランド中部の地方都市より 鈴木 孫和 P.113
なぜ、いま「美術館」?——ポストコロナの時代の在り方を想う 加藤 明子 P.117

【長い戦後】

終戦記念日に思うコロナ禍という経験 窪田 憲子 P.121
ウルフ協会の恩恵 深澤 俊 P.124
2020年小特集関連年表 P.126

特別寄稿

「病気になるということ」訳出について 片山 亜紀 P.129

報告記事

第4回 日韓国際ヴァージニア・ウルフ学会
シンポジウム報告記
河野 真太郎 P.133
The Modernist Studies in Asia Network (MSIA)
第二回国際学会 Modernism and Multiple Temporalities 報告書
秦 邦生 P.135
MSIA 2 日韓ウルフ協会共同パネル 報告 麻生 えりか P.137
ウィーン国立歌劇場150周年記念公演オペラ《オルランド》——21世紀のラ・トローブ、オルガ・ノイヴィルトの挑戦 加藤 めぐみ P.139

書 評

廣田 園子『ミセス・ダロウェイの永遠の一日——モダニズム・アイコンの転生の系譜』 (京都女子大学研究叢刊、京都女子大学、2016) 甲斐 絵里 P.141
Fred Leventhal and Peter Stansky, Leonard Woolf: Bloomsbury Socialist (Oxford UP, 2019) 酒井 祐輔 P.146
Elizabeth M. DeLoughrey, Allegories of the Anthropocene 小杉 世 P.150

第38号(2021年11月5日発行)

論文

【杉山洋子賞受賞論文】 Virginia Woolf’s Resistance to Psychology as a Biographer in Roger Fry Tadakazu Suzuki P.1
【杉山洋子賞受賞論文】『歳月』における“facts”の反復——危機に抗する日常の可能性 楠田 ひかり P.23
『ダロウェイ夫人』における「感じやすさ」——ウルフの反全体主義の萌芽 豊田 麻美 P.42

特集

E. M. フォースター没後半世紀の遺産

《序》フォースターの「浅い眠り」 浦野 郁 P.61
E. M. フォースターの「場所」の意義を再考する 三村 尚央 P.71
『モーリス』とクローゼット 長島 佐恵子 P.84
On Beauty、あるいはハイパーリアルなHowards Endにおける崇高、美、まなざし 岩崎 雅之 P.98

小特集

中井亜佐子『〈わたしたち〉の到来』をめぐって

《序》「わたしたち」のモダニズム 松永 典子 P.114
ジェネラルな〈わたしたち〉にむけて 西 亮太 P.119
未来の「〈わたしたち〉」と現在の「わたしたち」——『〈わたしたち〉の到来』から読むウルフの『歳月』 麻生 えりか P.128

書 評

小澤みゆき編『かわいいウルフ』(亜紀書房、2021年) 加藤 めぐみ P.148
Jeanne Dubino, Paulina Pająk, Catherine W. Hollis, Celiese Lypka & Vara Neverow, eds., The Edinburgh Companion to Virginia Woolf and Contemporary Global Literature(Edinburgh UP, 2021) 窪田 憲子 P.152
Matthew Cheney, Modernist Crisis and the Pedagogy of Form: Woolf, Delany, and Coetzee at the Limits of Fiction (Bloomsbury Academic, 2020) 矢口 朱美 P.160
David James ed., Modernism & Close Reading (Oxford UP, 2020) 畠山 研 P.165
Clara Jones, Virginia Woolf: Ambivalent Activist (Edinburgh UP, 2016) 与良 美沙子 P.169
David Hillman and Ulrika Maude, eds., The Cambridge Companion to the Body in Literature (Cambridge UP, 2015) 中土井 智 P.173

第39号(2022年11月1日発行)

論文

【杉山洋子賞受賞論文】Beyond Imagined Community: Story, Illusion, and the Self in The Waves Yusuke Sakai P.1
‘Everybody pretends’――メロドラマとしての Jean Rhys の Quartet 近野 幹結 P.18
失敗の物語を読む――ドリス・レッシングの『世に出たベン』におけるケア 関野 佳苗 P.33
男女の狭間を生きる者――ラドクリフ・ホールの『孤独の井戸』に見られる脱女性化とヴァージニア・ウルフの『オーランドー』に見られるジェンダーの多様性 梅田 杏奈 P.49

みんなの 21 世紀ウルフ研究――コスモポリタニズム・建築・緊縮ノスタルジア

《序》New Modernist Studies の「拡張」 菊池 かおり P.67
Enfolding Feminism を再考する 中土井 智 P.72
建築に魅せられたモダニストたちとグローバル資本主義 菊池 かおり P.86
『緊縮ノスタルジア』と拡張/収縮するモダニズム 木下 誠 P.99

書 評

Monica Latham, Virginia Woolf ’s Afterlives: The Author as Character in Contemporary Fiction and Drama(Routledge, 2021) 伊藤 節 P.114
Monica Latham, Caroline Marie and Anne-Laure Rigeade, eds., Recycling Virginia Woolf in Contemporary Art and Literature(Routledge, 2021) 原田 寛子 P.119
Alice Wood, Modernism and Modernity in British Women’s Magazines(Routledge, 2020) 内田 夕津 P.124
Emma Simone, Virginia Woolf and Being-in-the-World: A Heideggerian Study(Edinburgh UP, 2017) 木下 由紀子 P.128
小川公代『ケアの倫理とエンパワメント』(講談社、2021 年) 丹羽 敦子 P.134
菊池かおり、松永典子、齋藤一、大田信良編著『アール・デコと英国モダニズム 20 世紀文化空間のリ・デザイン』(小鳥遊書房、2021 年) 近藤 章子 P.139
秦邦生編『ジョージ・オーウェル『一九八四年』を読む――ディストピアからポスト・トゥルースまで』(水声社、2021 年) 鈴木 孫和 P.144

第40号(2023年11月2日発行)

論文

「よそ者」化する女性たち――ヴァージニア・ウルフ『歳月』における系譜学・クィアネス・記憶 栁澤 彩華 P.1
Jacob’s Room における Bildungsroman の創造的意義――Jacobの“singleness”と国家的なアレゴリー化の間で 橋本 亮平 P.19
「正しいこと」の狭間で――ヴェラ・ブリテンの『名誉階級』における反戦のフェミニズム 甲斐 絵理 P.39

書 評

Robin Niblett, Global Britain in a Divided World: Testing the Ambitions of the Integrated Review, Research Paper (Royal Institute of International Affairs, 2022)、 British Council, Global Britain: the UK’s Soft Power Advantage (British Council, 2021) 大谷 伴子 P.55
Göran Therborn,“The World and the Left” (New Left Review, vol. 137, Sep/Oct 2022)、 Leah Feldman,“Trad Rights: Making of Eurasian Whiteness at the ‘End of History’” ( boundary 2: An International Journal of Literature and Culture, vol. 50, no. 1, 2023) 四戸 慶介 P.69
大谷伴子『ショップガールと英国の劇場文化─消費の帝国アメリカ再考』 (小鳥遊書房、2023 年) 越智 博美 P.85
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